| 病名 |
症状と経過
|
治療
|
|
麦
粒
腫
|
めばちこやものもらいと呼ばれることが多い病気。
「まばたきをすると目が痛い」という症状で、気がつく患者さんが多いようです。まぶたが赤く腫れ、触ると痛みます。症状はしだいに強くなりますが、やがて表面に膿をもった点(膿点)ができ、それが破れて膿が出てくると、治癒に向かいます。 |
乳幼児などで症状がひどい場合は治療が必要ですが、普通はほうっておいても2〜3週間で自然に治ります。
眼科を受診すると、症状に合わせて抗生物質の点眼薬、あるいは内服薬や軟膏などが処方されます。早めに受診すれば、これらの薬で細菌の働きが弱められ、膿点が形成されないうちに治ることもあります。
すでに膿点ができているときは、膿点を細い針先で突いて膿を出す治療をほどこします。(危険ですのでご自分では行わないように) |
|
霰
粒
腫
|
まぶたの中に半球状のしこり(腫瘤)ができ、まぶたに触ると、クリクリと動きます。徐々にしこりは大きくなり、まぶたが重苦しいような不快感を覚えますが、痛みはありません。
しかし、時には細菌が感染して、急性炎症を起こすこと(急性霰粒腫)があります。すると麦粒腫と同じく、まぶたが赤く腫れて、痛みを伴います。 |
しこりはほうっておいても問題ありませんが、しこりが大きいと、不快感だけでなく、外見上の問題もあります。眼科を受診すれば、まぶたの裏から瞼板腺を切開して、たまった内容物を出す手術を簡単にしてもらえます。
急性炎症を起こした場合は、麦粒腫と同じく、抗生物質による薬物治療を行います。 |
|
眼
瞼
炎
|
代表的な症状は、「かゆみ」です。特に非感染性の場合は、非常にかゆみが強く、まぶたが赤くなって、腫れも少し伴います。また感染性の場合は、分泌物が多く、痛がゆくなることもあります。 |
感染性の場合は、抗生物質による薬物治療を行います。ヘルペスウイルス性のときは抗ウイルス薬を用います。
一方、非感染性の場合は、まぶたをよく洗って清潔を心がけます。それで回復しないときはステロイド薬の軟膏が用いられます。 |
|
睫
毛
内
反
|
赤ちゃんの下まぶたによく見られるもので、まぶたの皮膚が余っているために、まつげが眼球のほうに向いてしまう病気です。 |
程度が軽ければ、成長につれて自然に治ってくることもあるので、1〜2歳くらいまでは目ヤニの多いときに点眼薬をつけながら、様子を見るのが一般的です。
成長しても改善しない場合は、皮膚をずらせて縫いつけたり、まぶたを切開して縁の皮膚を瞼板に縫いつけたり、皮膚を一部切除するなどの手術を行います。 |
|
眼
瞼
内
反
|
まぶたが内側に向いているために、まつげも眼球側に向いてしまう病気で、最も多いのは高齢者の下まぶたに多い「老人性内反」です。これは、まぶたを閉じる筋肉(眼輪筋)がずれ上がることが主な原因で、まぶた全体が眼球側を向いてしまうものです。 |
痛みも強いために、手術が必要です。手術には、まぶたを切開して瞼板に縫いつける方法もありますが、老人性内反の場合は、眼輪筋そのものを切除したり、縫い縮める方法が用いられることがほとんどです。 |
|
睫
毛
乱
生
|
眼瞼縁炎が長引いたり、やけどやトラコーマなどが原因で、まつげの生えている向きが不規則に乱れて、角膜を刺激する病気です。放置しておくと、やはり角膜障害を起こすことがあるので、きちんと治療することが必要です。
|
単純にまつげを抜くほかに「電気分解」による方法と「手術」の2種類があります。
電気分解法は、まつげの毛根に細い針を刺して弱い電流を流し、毛根を焼くという方法です。
外来で行えますが、一度で毛根を破壊することは難しく、何度か繰り返し行う必要があります。
手術は1週間ほどの入院が必要ですが、電気分解法と違って、確実に治すことができます。 |
|
眼
瞼
下
垂
|
上まぶたが垂れ下がって、上がらなくなる状態を「眼瞼下垂」といいます。先天性のものと後天性のものがあり、先天性が約80%を占めます。後天性は頻度は低いのですが、重大な病気が関係していることがあるので、注意を要します。 |
眼瞼下垂自体はひと目でわかりますが、後天性の場合は、その原因を探るために精密検査が必要になります。原因がわかったら、まずはその病気を治療することが先決です。
原因疾患を治療しても改善しないときや、先天性のものは、手術を行いますが、軽度であれば様子を見ます。 |